明日から長野県奈川在来種そばです。
奈川在来そばは、「幻のそば」と言われたり「天昇そば」と言われたりします。
幻とは、平成10年の台風被害でほぼ絶滅した事があったからです。諦めていた農家さんらが、一握りのそばの実から再生を果たしたってところから、幻と言われるようになったようです。
天昇とは、雨風に簡単に負けてしまう改良品種と違い、奈川在来種は一旦倒れてもまた天を向いて起き上がろうとするところから、名付けられました。
明日の朝まで待てず、少し挽いてそばがきにして食してしまいました。
久しぶりに興奮させて頂きました。
香りは当たり前に高く、色は淡いながらも深みを感じる緑色、所々に見える星(玄そば)のキレイなこと。
口にすると、奈川在来種独特の苦みと濃厚な穀物味。
長野県らしいそば処らしい、蕎麦です。
早く打ちたい。眠れないくらいの、早く打ちたい度。笑
ひとりでも多くのお客様へ届きますように。
育てて下さった農家さんへの感謝の気持ちを込めてまた明日も打ちます。
先日お伝えしたように、辛汁(冷たいお蕎麦用のお汁)の味が明日から変わります。
いろいろ考えましたが、善は急げ、なので。
まだまだ味が変わることもあると思います。私はそれは悪くない事ととらえています。
良くなるように改良を重ねて、これがハナレの味!と、いつかなれるよう、毎回毎回どんどん微調整をします。何年もかけて…。
最初から、これ!って決めたから修正してはダメであったら、一歩も前に進めませんから。
変化もハナレの味わいとなってもらえれば幸いです。
何度でも言います、ひとりでも多くのお客様に届きますように。